俺にもっと溺れろよ。
わたしってば、運がいいこと。
「桃花、早瀬先輩のクラス行くんでしょ?」
「うん、行きたい!」
......ほんとに、行けるようになってるよかった。
早瀬先輩は、きっと午前の店番が一緒だからわたしが来るなんて思ってないだろうな......。
「じゃあ、気合い入れて行くわよ!」
「うんって、気合い!?」
わたしは、そのままお手洗いに連れていかれ......。
そして、鏡の前に立たされた。
「桃花、今のままでも十分可愛いけど、わたしがもっと可愛くしてあげる......」
わたしは、されるがまま、メイクなど髪型などまるでお人形さんかのように施された。
「よし、完璧!
我ながら天才だわ......」
出来上がったみたいで鏡を見てみると......。
「えっ、これわたし!?」
鏡にはわたしじゃない別人が映っていた。
......す、凄い。さすが風ちゃん。
わたしも、メイクは少しだけするけど......。
風ちゃんのは格別。
「ま、元がいいんだけど......。
さ、早瀬先輩の反応が楽しみね、早く行きましょ!」
「うん、ありがとう!」