俺にもっと溺れろよ。






......もっと、危機感もってもらわないとね。


俺の彼女ってこともちゃんと分かってる?



「ねぇ、桃花......」



「はい!」



「今から、ちゃんと立ってられるように頑張ってね?」



「はい......ってえぇ!」




まだ、煽られてないけど......これはお仕置き。


ちゃんと、可愛いってことと、俺の彼女ってこと自覚してもらわないと。



「はい、俺の手錠つけるね......」



「ちょ、どういう......」



このために、手錠あったのかよ......。

いらないと思ってたのに、まさか役立つとは。


......罪の意識がないから、そうやって......可愛い君は、俺に逮捕されちゃうんだよ?


ちゃんと自覚するまで逃がさないから。




──── カチャ。




はい、これでもう逃げられない。



「はい、逮捕」



「え、ちょっと......」



「朔先輩、どうしちゃったん......んんっ!」



戸惑いを隠せてない桃花の唇を奪う。


......しっかり、立っててね?


必死に俺に応えようと頑張る桃花が可愛くてしかたがない。


......こんな嫉妬するとか俺どんだけ惚れてんだよ。





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