俺にもっと溺れろよ。
♡
ということがあって、今に至る。
「......結構、濡れちゃったな」
「確かに......結構濡れちゃいましたね......」
......ほんとに、思ったより濡れちゃったな〜。
「......風邪引いちゃうから、シャワー浴びてきて」
「......え」
「え、じゃない。
そんな濡れてんのに、そのまま帰せるワケないでしょ......」
どうやら、朔先輩は頭を抱えてる様子。
どうしちゃったんだろう......。
てか、今すごい言葉聞こえたんですけど。
初めて家に来たのに、椅子に座るより早くシャワー浴びるって......。
さっきから予想外の展開が多すぎる。
「......着替えは俺の服しかないけど、桃花が入ったあと置いとくから」
「でも......」
「でもじゃない。
......早く入ってくれないと俺、我慢できなくなりそうだから......」
......我慢?どういうことだろ。
我慢なんて、わたしの前でしなくてもいいのに......。
「......我慢って?」
「......もう、そんな顔ダメだから。
お願いだから......入って」