俺にもっと溺れろよ。






......先輩の言われた通り、ソファに座る。


そして、シャワーを浴びて温まったせいか、緊張が溶けてきたせいかどっちかは分からないけど......。


......ちょっと瞼が重くなってきた。


ダメだよ、わたし。

朔先輩の家で寝ちゃうなんて......。



......起きとかな......い......と。












「......もも......か......桃花、起きて?」



「......ん......さ、く先輩?」




呼ばれた声に目を開けると......シャワーを浴びてきたであろう制服姿ではない、朔先輩が見えた。


......あれ?もしかして、、、




「......わたし、寝ちゃってましたか?」




「うん」




......やってしまった。


始めてお邪魔した彼氏の家で寝てしまうとか。

わたしは、彼女失格かもしれない......。



「......ごめんなさい朔先輩。



情けないわたしを叱ってください」



......ほんとに、情けなさすぎる。

ちょっと前のわたしに、できることなら喝を入れ直したい。



「......なんで謝んの?



可愛い寝顔見れて......逆にラッキーだけど」




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