俺にもっと溺れろよ。
......先輩の言われた通り、ソファに座る。
そして、シャワーを浴びて温まったせいか、緊張が溶けてきたせいかどっちかは分からないけど......。
......ちょっと瞼が重くなってきた。
ダメだよ、わたし。
朔先輩の家で寝ちゃうなんて......。
......起きとかな......い......と。
♡
「......もも......か......桃花、起きて?」
「......ん......さ、く先輩?」
呼ばれた声に目を開けると......シャワーを浴びてきたであろう制服姿ではない、朔先輩が見えた。
......あれ?もしかして、、、
「......わたし、寝ちゃってましたか?」
「うん」
......やってしまった。
始めてお邪魔した彼氏の家で寝てしまうとか。
わたしは、彼女失格かもしれない......。
「......ごめんなさい朔先輩。
情けないわたしを叱ってください」
......ほんとに、情けなさすぎる。
ちょっと前のわたしに、できることなら喝を入れ直したい。
「......なんで謝んの?
可愛い寝顔見れて......逆にラッキーだけど」