俺にもっと溺れろよ。

......で、でも朔先輩を怒らせることしちゃったみたいだから、頑張って耐えないと......！


グッと体に力を入れ、朔先輩を見つめる。


そうすると......



「はぁ......ほんと今の状況分かってなさすぎ。



......やっぱり、ちゃんとわかってもらえるように......教えないとね」




本日何回目かのため息が飛んできて......そして......。



────ドサッ。





「え」



いつの間にか、わたしの上には朔先輩がいた。


......押し倒されてる？



「......ちょ、ちょっと朔先輩？


どうしちゃったんですか？」



......いつもと違う表情。

なにかを我慢してたようなそんな表情。



「......あ〜あ。我慢してたのに。」




「え」




「......ちゃんと責任とってね？」




朔先輩は、ニヤッとした顔をする。


......せ、責任って！？

さっきから状況が把握できてなさすぎる......。




──── ドキドキ。




これからどうなるか分からなくて......そして、朔先輩のそんな表情に胸が騒ぎ出す。