俺にもっと溺れろよ。
天沢先輩もモテるだろうな。
早瀬先輩とは違うかっこよさ。
早瀬先輩がかっこいい系とすれば、天沢先輩は爽かわいい系だと思う。
自分で言っといてなんなんだ。
この、爽かわいいってのは。
まぁ、どちらにしてもかっこいいのは間違えないんだけど。
まさに、類は友を呼ぶとはこういうことだろう。
てか、早瀬先輩と天沢先輩。
「幼なじみなんですね」
これは、初耳だ。
「うん、そうだよ」
天沢先輩の笑顔は爽やかすぎますね。
常に風が吹いてるように思える。
「それより、桃花ちゃん。
朔に用があるんだよね。」
天沢先輩はさらっとそう言う。
なんで、わたしなにも話してないのに分かるんだろう。
わたし、顔に出てたかな?
それとも天沢先輩はエスパーなのか?
そんなわけないか。
「は、はい!」
「......なに」
ダメ元だけど口にする。
「きょ、今日のお昼一緒に食べませんか?」
「......え」
戸惑っている早瀬先輩。
やっぱ、図々しいですよね。
先輩からしたら気持ち悪いですよね。
「急に言っても無理ですよね......。
ごめんなさい。」