俺にもっと溺れろよ。



天沢先輩もモテるだろうな。


早瀬先輩とは違うかっこよさ。



早瀬先輩がかっこいい系とすれば、天沢先輩は爽かわいい系だと思う。


自分で言っといてなんなんだ。


この、爽かわいいってのは。



まぁ、どちらにしてもかっこいいのは間違えないんだけど。



まさに、類は友を呼ぶとはこういうことだろう。



てか、早瀬先輩と天沢先輩。


「幼なじみなんですね」





これは、初耳だ。


「うん、そうだよ」





天沢先輩の笑顔は爽やかすぎますね。

常に風が吹いてるように思える。



「それより、桃花ちゃん。



朔に用があるんだよね。」





天沢先輩はさらっとそう言う。

なんで、わたしなにも話してないのに分かるんだろう。


わたし、顔に出てたかな?


それとも天沢先輩はエスパーなのか?


そんなわけないか。



「は、はい!」





「......なに」





ダメ元だけど口にする。


「きょ、今日のお昼一緒に食べませんか?」




「......え」





戸惑っている早瀬先輩。

やっぱ、図々しいですよね。


先輩からしたら気持ち悪いですよね。


「急に言っても無理ですよね......。


ごめんなさい。」
< 30 / 220 >

この作品をシェア

pagetop