俺にもっと溺れろよ。




早瀬先輩の後ろを着いて行くと数分後着いたのはあまり来ない場所だった。



それは......屋上。



わたしはいつも風ちゃんと教室で食べているからなかなか来ない場所。


「あの......先輩、いつもここで食べてるんですか?」





「そうだよ」




早瀬先輩はいつも屋上で食べてるんだ。

この新しい情報を頭にインプットする。


気持ち悪いと思うよ、確かに。


だけど、わたしはまた先輩の新しいことをしれて嬉しいんだ。



屋上にはベンチがいくつか置いてある。


「ここでいい?」





「あっ、はい!」





わたしたちが座ったのは屋上の中でも1番見晴らしが良いベンチ。


屋上にはあまり生徒の姿は見られない。



緊張しつつ、お弁当を開ける。


「「いただきます」」




早瀬先輩と声が重なる。


「ふふっ......」





思わず、笑みがこぼれる。


それにつられたのか先輩も笑う。


あぁ......もう幸せだな。


わたしはやっぱり、早瀬先輩の笑顔が好き。


早瀬先輩は笑うと整った顔がクシャっとなる。


もう、心臓爆発しそうになる。

うん。てか、爆発した。
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