俺にもっと溺れろよ。
「て、てか先輩!
わたしとお昼食べること......どうして、OKしてくれたんですか?」
ずっと、気になってた。
不思議で不思議で仕方ないの。
だって......絶対、断られると思ってたから。
「......べつに」
「......」
いやいや、ちょっと待ってください。
わたしの質問聞いてました?
うん、絶対聞いてないですよね。
だって、聞いてたら「......べつに」なんて返事しないと思うから。
ツッコミ(?)をしようと思ったら、
「はやく、食べよ」
マイペースにそう先輩が言うからそれ以上は聞けなかった。
自分で誘っときながらどうかとは思うけど、緊張しすぎて話せない。
わたしが黙々と食べていると、
「弁当、自分で作ってんの?」
突然、早瀬先輩が質問してきた。
まさか、先輩の方から話しかけてくれるとは思ってもみなかったのでビックリする。
なんか今日は、ビックリすることが多い気が......。
「はい、そうですよ!」
わたしはお弁当を自分で作ってる。
親には、他の家事をほとんどしてもらってるからせめてお弁当を作るぐらいはね。