俺にもっと溺れろよ。
「へぇ〜」
早瀬先輩から聞いておいてその反応ですか。。。
そこまで興味がなかったら聞かないで下さいよ。
なんだかちょっとショック。
だけど......。
「美味そう」
早瀬先輩がそんな嬉しいことを言うからほんの数秒前のテンションなんて吹っ飛んだ。
お弁当を作り始めてまだ、2ヶ月ほどしか経ってないからほとんど自信はないけど。
調子に乗ったわたしは、
「良かったら、食べます?」
なんてことを口走っていた。
でも、わたしは言った瞬間後悔した。
なぜなら、早瀬先輩はお世辞でそう言ったかもしれないから。
わたしがそう言うとは思ってなかったのか少し驚いた表情の先輩。
やっぱり、お世辞だったのかな......?
またさっきのテンションに戻る。
恥ずかしさもあり、無意識に視線も下がる。
「じゃあ、ちょーだい」
「......えぇっ!!?」
早瀬先輩がわたしのお弁当に入ってあった、卵焼きを器用にとる。
なんか、急すぎてついていけないんですけど、先輩。
ほんと、急すぎて視線も上がりましたわ!!