俺にもっと溺れろよ。




なんとも微妙な順位なんだけどね。



もちろん、第1位は早瀬先輩。




「南さん、都合が良すぎるかもしれないけど俺と友達になってくれないかな?」






急なことで驚いた。


だけど、わたしはそう言ってくれる彼と友達になりたいなんて思う。



都合が良すぎるのはわたしだよ。



「わたしでよければ。


山下くん!」




笑顔で答えると山下くんはなぜか頬をほんのり赤く染めた。



どうしたんだろう?



「陽翔でいいよ」





「......え?」





なんか、いきなりな感じが......。


でも、断る理由ないし。



「は、陽翔くん?」





「そう。


これから、積極的にアピールするから。


桃花ちゃん」





「......???」





アピールって。。。



なんか、さっき言ってたことと矛盾してない?


わたしの勘違い......?じゃない気がするけど。




桃花ちゃんって男の子に呼ばれるのは小学生以来だから、懐かしい感じがする。





いつか、早瀬先輩に"南"じゃなくて"桃花"って下の名前で呼んでもらいたいなって思った瞬間でもあった。

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