俺にもっと溺れろよ。
「......まぁ、少しは成長したってところね。
てか、桃花?なんで誘わないのよ」
えぇ〜!なんでそんなに喜ばないの!?
少しは成長したってとこは嬉しいけど。
もっと頑張れってことか。。。
「だって、舞い上がっちゃったんだもん......」
風ちゃんからの質問に少しふてくれされたように言う。
確かに、ちょっとテンション上がりすぎたと思うけど......。
そしたら風ちゃんが、
「せっかくのチャンスだったんだから......」
またまた呆れたように勢いよく言う。
「ごめんなさい」
その勢いに負けたわたしはつい謝ってしまう。
その姿を見た風ちゃんはひと呼吸おき私に「......桃花」と言い、
「でも、こんなんで落ち込んでられないわ。
あとは、押して押して押しまくるのみよ!」
そう言った。
やっぱ、こんなんで落ち込んでられないわ。
そうよ、押して押して押しまくるのみよね!!!
なんか、もっともっと勇気が出てきた!
やっぱわたし単純。
でも、風ちゃんの言う通りだ。
そんなことを思っていたらタイミング悪くチャイムがなり先生が入ってきたのでわたしは風ちゃんに満面の笑みでガッツポーズをとり急ぎながら席に着いた。
“ありがとう、風ちゃん。”と心でつぶやきながら。