俺にもっと溺れろよ。






わたしまで意地悪を言ってしまう。




ほぼ、勢いだけど。。。




ちょっと、待ってください。




気のせいかもしれないけど、先輩が近づいてきてるような......。




いや、これは確かに距離は近づいてる。




気のせいじゃなぁぁぁい!!



な、なななんですか!?




思わず、後ずさってしまう......。




すると、先輩が。。。



「そんなこと、俺に言っていいんだ」





口角を上げながら、そう言ってきた。




先輩ってそんなこと言う人でしたっけ?



いつもと違う意地悪な先輩に戸惑う。



どんな、先輩も好きだけど。



こういう、先輩は少し苦手かもしれない。




その理由は。。。




......ドキドキしすぎるから。





自分がどんだけ先輩に惚れてるか丸わかり。



先輩の勢いに負けてしまい、首をブンブンと横に振る。



必死に首を振るわたしを見て意地悪に笑って、




──ポンポン。





と手で頭にそうしながら「そうだよな」とわたしの耳に囁いた。




なんですか、その行為。



ほんとそろそろ、わたしを殺す気ですか?
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