俺にもっと溺れろよ。
いや、自分。
顔に出したつもりってなんだ。
「ほんと」
いやいや、先輩。
「絶対、嘘ですよ!」
「ほんと、だって」
なんなんだ、このやり取り。
楽しすぎじゃないか。
それに、わたし得すぎるし。
夢の夢だけど、いつかこういうカップルになれたらいいなって思ったとき先輩は、
「嘘といえば嘘だけど、本当と言えば本当。
でもそこまで、必死に言うってことはなんか言ったんだろ」
わたしを見透かしたような言葉を放ってきた。
ギクッ。
先輩はエスパーなのか。
最後に先輩が言った言葉全部当てはまってる。。。
それとも、わたしがわかりやすいのか。
多分、わたしがわかりやすいんだろうけど。
今現在も、顔に出てそうな予感するんだけど。
どうやら、その予感は見事に的中したようで。
「顔に出すぎ」
また、先輩がわたしの耳にそう意地悪に囁いた。
あぁ〜......もう。
やっぱり、わたしは。。。
......意地悪な早瀬先輩は苦手だ。