俺にもっと溺れろよ。
ほんと、お昼を一緒に食べれてるなんて夢みたい。
正直に言うと、今でも全然慣れない。
わたしは、これからも一生慣れないんだろうなと心から思う。
逆に慣れた方がすごいや。
1人で盛り上がっていると、
「おはよ、桃花ちゃん」
突然、後ろから声が聞こえた。
後ろを振り返るとそこには......。
陽翔くんがいた。
どうして、ここに?
「お、おはよ!」
「前に桃花ちゃんがいたから、びっくりしたよ」
うん。
わたしもびっくりしたしたよ。
今まで、登校中に会ったことも見かけたこともなかったから。
「わたしも!
いつも、この道なの?」
「うん、そうだよ。
今日ちょっと、遅れちゃって」
だから、見かけたことなかったんだ。
いつも早いんだなぁ。。。
って、わたしが遅いのか。
「そうなんだ......」
なんか、新鮮だな。
「でも、遅れてよかったかも」
「えっ、なんで?」
遅れて、よかったなんて陽翔くんもしかして変わってる?