俺にもっと溺れろよ。
多分、わたしが聞いたところで理解出来ないかもしれないし。
そして、これ以上聞いたらまた笑われる気がして仕方がないのでやめておこう。
「あっ、それと。
一緒に行ってもいい?」
「う、うん。
いいよ!」
笑顔でわたしは言う。
断る理由なにもないしね。
ん?
陽翔くんなんか顔赤くない......?
なんでか分からないけど、口を手で覆ってるし。
気のせいかな。
「また、わたしなにかした?
顔、赤くなってるよ......?」
首を傾げる。
やっぱりわたしが、なにかしたのかもしれない。
やっぱり、顔赤いよ。
耳も赤くなってるし。
熱あるんじゃない?
すると、陽翔くんは、
「もう、それ以上やめて。
やばいから......」
照れた表情でそう言ってきた。
やば......い?
「......う、うん」
意味が分からなかったけど、一応頷いておく。
「じゃあ、行こっか」
陽翔くんの顔は赤いまんまだけど気にしないでおこう。
私たちは、学校でのこととかを話しながら学校に向かった。