好きになった人は吸血鬼でした。-さくらの血契1-【一人称修正ver.】【完】
「……女子相手に体重の話とかデリカシーない」
「そういう問題じゃねえだろ、今の真紅は。……睨むなよ。わーかった。悪かった。女の子に失礼だったよな」
「………」
な、と柔らかい顔で顔を覗き込まれて、思わず目を逸らした。
お、女たらしとはこういうのを言うのか……。
そして自分のペースに巻き込んでしまうタイプなのだろうか。どんなに突き放してもびくともしない。マイペース強い。
「あのさ」
「んー?」
「色々と訊きたいことはあるんだけど」
「訊いてくれていいぞ?」
「……どうやって帰ってるの? てか、どこに帰るの?」