美男子ガイド。
はぁっ
はぁっ
なんで誰もあたしに伝えてくんないのよっ
「入学式終わったよ。」って一言くらい言ってくれたっていいじゃん!
もーあたしのクラスどこだよ!
1−Aはー…と……
「あった」
そういや女子少ないって言ってたなあ……まあ3分の1いるんだからいっか☆
そう思い、あたしはクラスのドアを開けた。
ガラッ
「………。」
あっ遅れてきたから反応悪いのかな……
「ごめんなさい…ちょっと迷っちゃっ……!?」
なんでなんで?!
は?
女の仔は?
「おーー!!女の仔がAクラスなんて珍しー、っちゅうか初めてなんちゃうか?」
一人の男子が言った。
は?あんた誰だよッ
あたしがボーっとしていると、その男子は言う。
「知らんみたいやから教えたるわ。」
???
「よー聞いとき。Aクラスってゆーのは、頭脳明晰、運動神経抜群、そして」
「イケメンだけが入れるスーパークラス。あ、定員20人ね。」
は?
ってかあたしもイケメンなわけ?
「イケメンって女子もアリやってんなあ!」
ナシの方向で!
「驚いたわー」
あたしもですけど!
「そしてその総合1位がそこの奈知くーん!」
そう言ってその男子は教室の奥の方向へ指を指した。
「奈知雅弥(ナチミヤビ)っていうねん。ちなみに俺のイトコやねんで♪あ、俺は沢田勇希(サワダユウキ)な★勇希て呼んで。よろしくー」
「あ…うん。」
よく喋るな…(笑)
「まあその他いろいろ…みたいな?なっ奈知ッ」
「うっせぇ」
わ!こっちは一匹狼じゃん…