美男子ガイド。
「暗いねえ……こんな都会でも星がきれいに見れる」
「そうっすね。槙野サンの行くドイツって、星見えますか?」
「うん。去年行ったんだけどね、めっちゃキレイだった!!!あたし星大好きなの。ずっとここに居たいなあ」
「ですね………」
「……」
「……」
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静かな時間。
数分くらいだったけど、オレと槙野サンはひとつの同じ世界に居た気がする。
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すると沢田少年はさっきまでとは変わり、真剣な顔で言った。
「槙野サン」
「え……?」
「オレ、1週間毎日槙野サンと一緒にいて楽しかったです」
「うん、ありがと」
「ずっと一緒にいたいなって思いました」
「………?」
沢田少年は深呼吸をし、まっすぐ彼女の瞳を見つめた。