美男子ガイド。

2つ目。


『イケメンの能力』




ひと通り宣伝(笑)してきたあと、沙也はまた、お化け役の化粧をしに教室へ戻って行った。


あたしは、まだそこら辺をうろうろ。

何かあったらケータイで奈知か礼也君に電話しろって言われてるけど、大丈夫でしょ。




すると、奈知と勇希と漆田君が3人でベンチに座っていた。




「おっコレはあんたらの実態知らなければカナリ凄いメンツかも」

あたしは隠れて、3人を見張る(?)ことにした。





「はあ……」

すると勇希が大きなため息をつく。



「あのー……、どうしたんですか?」

近くを通っていた女子高生二人が言った。



「ああ。オレらここの1−Aやねんけど、なかなかお客さん来てくれへんねん」

目からは涙が光ってる。





涙?!嘘つけ!
てか演技うま!!!




「え?!じゃ、じゃあ私達行きましょうかっ」

顔を赤らめた女子高生は言う。




「ほんまに?!ありがとう!!!」

そしてビッグスマイル★






わー♪


女子高生二人はやられたみたいだ。



槙野サン、あたしも謝るからこれは許してあげてっ






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