美男子ガイド。


そして奈知と漆田君までもがこんな手法を使い、お客さんを呼んでいた。




「イケメンって羨ましいわ(笑)」

呆れたあたしは一言言ったのでした。




トントン




誰かがあたしの肩を叩いた。


「沙也ー?どうし……」

そこには見知らぬオトコが。



「ココで何やってんの?確か……愛川サン?奈知が呼んでたんだけど」

彼はココの制服ではなく、隣の高校の制服を着ていた。




「えーっと…失礼なんですけど…どちらさま??」

みたことない人だもん、
名前は聞いとかなきゃ。




「ああ、ごめん言うの忘れてた。俺は高島早人(タカシマハヤト)。隣の河上高です。奈知とは中学で仲良くさしてもらってたわけ」

気さくに話す高島君は、とてもいい人そうだった。



「でも、奈知なら今そこに……」

あたしは3人のいたベンチを指差した。


「あれ、いない……」





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