美男子ガイド。



なかなか担任が来なくてざわつき始めたあたしのクラス、1−A。



なんか………先が思いやられるような……






とっ、とりあえず、日本人形ちゃんにでも話しかけようかなっっ




「ねぇっ名前なんて言うのー?あたしは愛川勇美!フタリしかいない女子なんだし、仲良くしよっ」

初めて話し掛けんのはやっぱ緊張するな……





「私は夏見沙也(ナツミサヤ)。沙也って呼んで。」


「あっうん!あたしも勇美でいいよ。よろしく!」



コクッ

沙也は首を縦に振った



わお!クールビューティ!










「ところで……女子って二人なの?」

と沙也。たしかに…。



「そうみたいだよ…なんか男子校に潜入したみたいで嫌だなあ……」

もうホント、騒ぐのはやめてください、みなさん。



そう思っていたら、沙也が思わぬ発言をした。


「ラッキーじゃん」



ええと…どーゆー事っすか?




「だって男遊びしほうだいじゃん。まああたしはしないけどね」



「なっ」

なんてこと言うのさっ!?






あたしが顔を真っ赤にしていると、ある人が口を挟んだ。






「待て。」




何よ狼野郎。何か文句でも?




「あきらか愛川は男に”遊ばれる”方だろ(笑)」



あ゙あ?何よそれッ!



「なるほど。そうか」

沙也まで同意すんなッ







「ばっバッカじゃないの!?あたしだって男遊びくらいっ!!」





あちゃー……勢いで言ってしまった…。





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