大王(おおきみ)に求愛された機織り娘
初宵
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
初宵(はつよい)
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
香久山に戻ると、加津彦の処分を巡って慌ただしくなり、大王は政(まつりごと)に忙殺された。
大王を殺害しようとした罪は一族に及ぶ。
しかし、吉備は妃も出す有力な豪族。
どこまで処分を下すのか、誰もが固唾を飲んで見守っていた。
大王が私の部屋に現れたのは3日後だった。
「アヤ!」
「大王!」
私は立ち上がって、久しぶり会う大王に縋り付いた。
大王は私の背に腕を回してしっかりと抱きしめてくれた。
「アヤ、寂しかったか?」
「はい。」
私が答えると大王は嬉しそうに微笑んだ。
初宵(はつよい)
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
香久山に戻ると、加津彦の処分を巡って慌ただしくなり、大王は政(まつりごと)に忙殺された。
大王を殺害しようとした罪は一族に及ぶ。
しかし、吉備は妃も出す有力な豪族。
どこまで処分を下すのか、誰もが固唾を飲んで見守っていた。
大王が私の部屋に現れたのは3日後だった。
「アヤ!」
「大王!」
私は立ち上がって、久しぶり会う大王に縋り付いた。
大王は私の背に腕を回してしっかりと抱きしめてくれた。
「アヤ、寂しかったか?」
「はい。」
私が答えると大王は嬉しそうに微笑んだ。