大王(おおきみ)に求愛された機織り娘
贈り物
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
贈り物
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
朝食から程なくして、数名の女官が大きな包みを持ってやってきた。
最後に30代だと思われる女性。
「何ですか、これ?」
私が聞くと、
「大王よりの贈り物です。」
開かれた包みの中には…
「これは…!!」
染めに出されてはいたが、明らかに桑の里で織られた絹織物だった。
「お妃様の衣を仕立てよ…との事で
ございます。」
最後に来た女性は、仕立てのために呼ばれた針子だった。
針子が私を立たせて採寸していく。
されるがままになっていた私は、ある事を思いついた。
「お願いがあります。」
屈んでいた針子は不思議そうに私を見上げる。
贈り物
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
朝食から程なくして、数名の女官が大きな包みを持ってやってきた。
最後に30代だと思われる女性。
「何ですか、これ?」
私が聞くと、
「大王よりの贈り物です。」
開かれた包みの中には…
「これは…!!」
染めに出されてはいたが、明らかに桑の里で織られた絹織物だった。
「お妃様の衣を仕立てよ…との事で
ございます。」
最後に来た女性は、仕立てのために呼ばれた針子だった。
針子が私を立たせて採寸していく。
されるがままになっていた私は、ある事を思いついた。
「お願いがあります。」
屈んでいた針子は不思議そうに私を見上げる。