大王(おおきみ)に求愛された機織り娘
・:*:・:・:・:*:・
その日の夕刻。
夕餉が運ばれ、大王が現れた。
私は夕餉をいただきながら、昨日と今日の事を話した。
「他のお妃様方は、どうやら大王が私を
寵愛なさっていると勘違いをされている
ようなのです。
決して私が寵愛されているのではない事を
大王からはっきりとおっしゃっていただけ
ませんか?」
「………アヤはそれで良いのか?」
大王は真剣な眼差しでまっすぐ私を見る。
「?
もちろんです。」
私はなぜわざわざ確認されるのか分からず、首を傾げて返事をすると、なおも大王は確認する。
「………それを言うのは、昼間ではないぞ?
分かって言ってるのか?」
………っ!
大王がお妃様に会われるのは、夜の寝所…
大王の言葉を頭の中で反芻して、ようやく大王の言わんとしている事に思い当たった。
針子が言っていた。
大王はもうずっと他のお妃様の所へはお通いではないと。
それを私のために、再びお通いになられる…と、そう言ってるの?
その日の夕刻。
夕餉が運ばれ、大王が現れた。
私は夕餉をいただきながら、昨日と今日の事を話した。
「他のお妃様方は、どうやら大王が私を
寵愛なさっていると勘違いをされている
ようなのです。
決して私が寵愛されているのではない事を
大王からはっきりとおっしゃっていただけ
ませんか?」
「………アヤはそれで良いのか?」
大王は真剣な眼差しでまっすぐ私を見る。
「?
もちろんです。」
私はなぜわざわざ確認されるのか分からず、首を傾げて返事をすると、なおも大王は確認する。
「………それを言うのは、昼間ではないぞ?
分かって言ってるのか?」
………っ!
大王がお妃様に会われるのは、夜の寝所…
大王の言葉を頭の中で反芻して、ようやく大王の言わんとしている事に思い当たった。
針子が言っていた。
大王はもうずっと他のお妃様の所へはお通いではないと。
それを私のために、再びお通いになられる…と、そう言ってるの?