大王(おおきみ)に求愛された機織り娘
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翌朝。

今日も大王と朝餉をいただく。

朝餉を食べ終えると、大王は今日も私を抱き寄せる。

今朝もふわりと何かが薫る。

決まって朝だけ。

何?

私が戸惑っている間に、大王は去っていった。

朝だけ…

なぜ?


自問自答する私は、ようやく気づいた。


大王は他のお妃様の所へ行っていた…

香りが移る程、近くで触れ合っていた…

夜の帳(とばり)の中で…


無性に胸が苦しい…

私にあらぬ暴言を吐いた人と…

私を言われなく蔑んだ人と…

大王は、一夜を共に過ごした…
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