大王(おおきみ)に求愛された機織り娘
鹿狩りへ 再び
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鹿狩りへ 再び
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それから私は、毎日のようにハヤに会わせてくれるようにお願いをしたが、大王の返事は毎回『否』だった。
そんな日々がひと月程流れ、まもなく立冬という頃(現在の11月初め頃)だった。
夕餉の後、大王は私を膝に乗せて言った。
「アヤ、俺はアヤを信じていいのか?」
「? ………はい。」
何の事かよく分からないながらも、とりあえず返事をする。
「10日後、茅の里で鹿狩りをする。
その時、途中の桑の里でアヤを降ろそうと
思う。」
「っ!! 大王!」
私は喜んで叫んだ。
「ただし!
俺はアヤを信じるが、
アヤの許婚は信じていない。
だから、絶対に2人きりでは会うな。
当日は、アヤの兄に同席してもらう。
それでも良いか?」
鹿狩りへ 再び
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それから私は、毎日のようにハヤに会わせてくれるようにお願いをしたが、大王の返事は毎回『否』だった。
そんな日々がひと月程流れ、まもなく立冬という頃(現在の11月初め頃)だった。
夕餉の後、大王は私を膝に乗せて言った。
「アヤ、俺はアヤを信じていいのか?」
「? ………はい。」
何の事かよく分からないながらも、とりあえず返事をする。
「10日後、茅の里で鹿狩りをする。
その時、途中の桑の里でアヤを降ろそうと
思う。」
「っ!! 大王!」
私は喜んで叫んだ。
「ただし!
俺はアヤを信じるが、
アヤの許婚は信じていない。
だから、絶対に2人きりでは会うな。
当日は、アヤの兄に同席してもらう。
それでも良いか?」