初恋は終わらない
初めの頃は、そんな数々の"好きの理由"に、どこから突っ込んだらいいんだよ……なんて、割と本気で冗談だと思ってた。


───だけど。



『ぅっ、……うぅ〜!そーちゃ、私、また振られちゃったぁ〜!……す、っ、好きだったのにぃ〜』



振られる度に、俺に泣きつくいてくるひまりを見ているうちに、ひまりはひまりなりにいつだって本気で恋をしてるんだって嫌でも理解したし、



ひまりに自分の気持ちを伝える勇気すらない俺は、そんなひまりの恋を1番近くで応援してきた。



時には男目線でアドバイスをしたり、ネガティブモードになったひまりの背中を押したり、振られた時は気が済むまで話を聞いてやったり……。


結局、ひまりにとって、最後に帰って来る場所はいつになっても俺だった。
< 3 / 17 >

この作品をシェア

pagetop