初恋は終わらない
"あるなら教えて"と目で訴えるひまりからは、理由を聞き出したら早速友達に教えようって魂胆がダダ漏れている。
そんなひまりの両頬を、片手でブニッとつまんだ俺は「ぬぅっ!?」とか言って変な顔してるひまりに問いかける。
「逆に、なんでひまりは気づかないの?」
「……へ?」
「俺が、彼女を作らない理由。本当に分かんない?」
ひまりの顔から手を離して、キョトンとしたまま動かないひまりに、フッと口角を上げて、
「え!!やっぱり理由があるの?」
「……さぁ?どーだろ」
驚いたように目を見開いたひまりに、今度は意地悪く話をはぐらかした。
「ちょ、そーちゃん!教えて教えて!みんなにはちゃんと内緒にするから、ね?」
俺の腕に、なんてことないって顔して自分の腕を絡めて「ねぇってば!」と、数回俺を揺さぶるひまり。
「……そんなことより、ひまりは利哉になんて返事したわけ?」
仮に今ここで「好きだ」って伝えたら、ひまりはどんな顔するんだろう。
そんなひまりの両頬を、片手でブニッとつまんだ俺は「ぬぅっ!?」とか言って変な顔してるひまりに問いかける。
「逆に、なんでひまりは気づかないの?」
「……へ?」
「俺が、彼女を作らない理由。本当に分かんない?」
ひまりの顔から手を離して、キョトンとしたまま動かないひまりに、フッと口角を上げて、
「え!!やっぱり理由があるの?」
「……さぁ?どーだろ」
驚いたように目を見開いたひまりに、今度は意地悪く話をはぐらかした。
「ちょ、そーちゃん!教えて教えて!みんなにはちゃんと内緒にするから、ね?」
俺の腕に、なんてことないって顔して自分の腕を絡めて「ねぇってば!」と、数回俺を揺さぶるひまり。
「……そんなことより、ひまりは利哉になんて返事したわけ?」
仮に今ここで「好きだ」って伝えたら、ひまりはどんな顔するんだろう。