天狗に愛されてⅡ
バシッ!!
「痛ッ!!ゆ、譲葉様…??」
叩かれた事に驚いたのか困惑気味の小天狗ちゃん。
『そんな暗い顔しないで!!
きっと、光陽だって小天狗ちゃんを必要としてる。
私だって今もこうして小天狗ちゃんに
助けて貰ってばっかりじゃない!!』
自分が半妖だと知った時、
不安と戸惑いで押し潰されそうだった。
でも、小天狗ちゃんは色々教えてくれた。
力をどう制御すればいいのか、
妖としての知識を。
『もっと自分に自信を持って、
小天狗ちゃんは私にとって師匠なんだからね??』
「師匠??僕が…譲葉様の…??」
『これからも色々教えてね、師匠♪』
「…ッはい!!」
それから私達は光陽がいない間だけ
秘密の特訓を続けた。