天狗に愛されてⅡ
ピキッ…
『…ん??』
なんだろう。
何かがヒビ割れたような音が聞こえた気がする。
「譲葉様ー!!
替えの着物はここに置きますねぇー!!」
『あ!ありがとう、小天狗ちゃん!!』
小天狗ちゃんとの特訓を切り上げ、
汗や泥を落とす為に沐浴中。
私の裸を見ないように目隠ししたまま
着替えを持って来てくれた。
見えない筈なのに
どうして的確に置けるのか聞いてみると
「風の起動で分かるんですよ♪」
と教えてくれた。