天狗に愛されてⅡ


『邪気が…。』


自分が思ってたより事態は深刻だった。


「…だから、代わりになれる妖を探してる。」


代わり…封印の。


『なら、私が…「それは、ダメ」…どうして??』


言い終わるより先に静止される。


半妖だとしても、
自分では分からないけど…私には力がある。


「……これは、俺の完全な我儘。
それだけは譲れないんだ。」


光陽の苦しそうな表情を見て
私は頷く事しか出来なかった。


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