忘れられない君との夏。


洸は本人無自覚らしいけれど、まあ普通に見ればイケメンだ。


このど田舎で稀に見るイケメンだって割と町でも評判が良い。とくにおばちゃん達から。


ずっと一緒だった私たちの学年はそうでもないけど(いや、普通にモテるけど)下級生からの人気は半端じゃない。


まあ本人は気づいてないっぽいけど。


「にしてもあっついな」


「ね、だから扇風機借りてこよーって」


私はシャーペンを置いてドアに向かう。

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