忘れられない君との夏。
「すみませーん」
事務室に行くと、ドアは開いていて、中の明かりも付いていた。
「はーい」
よく校内で見かけるおじいちゃん事務員さんが顔を覗かせる。
「あの、エアコンが壊れてて暑いんで、扇風機貸してもらっていいですか?」
「はいよー、どこの教室?」
「えっと」
「3年2組です」
洸が答え、私も頷く。
「はい、重いよ。修理依頼出しとくね」
「ありがとうございますー」
扇風機ゲットだぜ!