忘れられない君との夏。


「葵何食いたい?」


「うーん、たこ焼きと焼きそばは外せないよね」


「お前、そこはりんご飴とか言えよ」


いつもみたいなくだらない会話、どうでもいい話。


それがひたすらに心地よい。


校門が見え始めてきて、なんとなく2人とも黙ってしまう。


浴衣姿の女の子が校門前に何人かいて、当たり前だけど思う。


2人じゃないもんね。

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