忘れられない君との夏。
6日目
「お母さん、なんか髪ボサボサじゃない!?」
「…いつもそんなじゃない、あんた」
冷めた目で見られて、私はちょっと傷つく。
そうだよね、いつも洸の前でボサボサだったもんね。
でも、なんだか気になる。
「…やっぱり洸のことが好きだから?」
声に出して言うと、余計恥ずかしい。
昨日、家まで洸が送ってくれたけど、ほとんど話さなかった。
でも、手は繋いだまま洸も私も離さなかった。
洸は、私のことどう思ってるんだろう。