忘れられない君との夏。


お昼になっても、私の挙動不審は続き…


「あ、お茶忘れた。葵、一口」


私は持っていたペットボトルを渡そうとして止まる。


「嫌!」


「ええ!?」


ああ、明らかに不自然。


それに今日は洸の顔がまともに見られない。


2人っきりは嬉しいはずなのに、早く終わって欲しいようなずっとこのままがいいような、そんな変な感覚。

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