忘れられない君との夏。
悪い、と笑っている洸は、なんとなく小・中・高と同じ学校で、まあ幼なじみと言えなくもないのかもしれないけど、ここら辺は田舎だからほとんど全員が幼なじみだ。
「洸はなにしてんの?」
「いや、家じゃ集中できないし、自習」
サラッとそう言う洸は、なんというかやっぱり努力家だ。
こいつをみてると、まあ天才だって努力しないといけないんだなと思わされる。
「じゃあここより視聴覚室は?自習室で解放されてるでしょ」
「んー、でもなんか下級生の女子が多くていずらかった」
あ、なるほど、洸のファンか。