恋花火~最後の花火は君と観て良いですか?
そして放課後、私と美桜は近くのクレープ屋さんに来ていた。

「桜、どれにする?」

「んーチョコバナナも捨てがたいし、苺ミルフィーユも捨てがたい…。」

「桜、優柔不断~」

「ごめん…。」

その時、美桜が口を開いた。

「すみませ~ん!チョコバナナと、苺ミルフィーユ一つずつ下さ~い!」

「え!?美桜??」

「どっちも食べよ!半分こ!ね?」

そう言って美桜が笑った。

(…美桜。)

この子は何でこんな優しいんだろ…。


地味な私と友達になってくれて、


こうやって一緒に遊んでくれて

クレープ両方頼んでくれて

美桜には本当、感謝しかなかった。

そして私達は席に着いた。

「はい!桜!」

「あ、ありがとう!美桜!」

そして私達はお互いクレープを食べた。

(お、美味しい!やっぱこれにして正解だったな~!)

そして半分ずつクレープを食べ続けた。

初めてこの時間が幸せに感じた。






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