恋花火~最後の花火は君と観て良いですか?
そして私は林君の隣に座った。

私は林君に声を掛けた。

「あっ…えとあの時はどうもありがとうございました。」

その時、林君の顔は困っていた。

「え?君…どこかで会ったっけ?」

覚えてないか…。

そりゃそうだよね…。

こんな地味顔

「ねえ、ちょっと」

「は、はい!」

その時、林君がもの凄く近い距離で私を見た。

「あ、あの…。」

「…。あ、君あのこけてた子か。」

思い出した!?

でもそれで思い出すってちょっと切ない。

「…そうです。」

てか、忘れて欲しいんだけど。

「宮坂桜さんでしょ?」


「え、どうして名前…。」


「ノート拾った時に名前見たから。」


「あ、なるほど…。」


名前覚えててくれたんだ…。


「俺は、林奏。よろしく!」

「よ、よろしく。」

その笑顔を見た瞬間、私は少しずつ少しずつ恋に堕ちていた。
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