紅ノ花
「 皓、どうやらこの部屋が校長室
らしい。」
「えっ、これ⁈」
「だって ほら、あそこ。」
琥珀が指をさした先には、
豪華な扉の横に、違和感なくある
[ 校長室 ]と書かれた額の付いた表札
だった。
いや、そんな豪華なのにする必要ある⁈
さすが世界のトップ校だなぁ。
そんなことを思っていると、琥珀が
「皓、どうしたの?」と、
声をかけた。
それ対して私は、
「なんでもないよ〜 」
と、気が抜けた返事をして
扉をノックした。