紅ノ花

コン コン と、軽快な音が響くと中から、

「どうぞ」

と、重く威厳のある声が聞こえてきた。


「失礼します。」

そう言いながら校長室へと入ると、

そこには、先程の声の持ち主

であろう一人の男性が、私達をジッと

見つめていた。


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