紅ノ花
校長室を出た後、少し離れたところまで
歩き、私はようやく口を開いた。
「おーい、琥珀さん。 君何全部私に任せ
ていたのかなぁ⁉︎全然言葉を発してくれな
いから、頭と発していた言葉が掛け離れて
いたじゃん‼︎」
「なんとなく」
「 えっ、なんとなくなの?
ところで…どうだった?」
「安心して。“ 奴ら ”の気配は、
今この学園から感じないよ。」
「そう。
でも警戒はしておくのに
越したことはないね。」