謎すぎる北田くんは幼馴染みを溺愛しています!

「もう、諦めた。さよなら、私の平穏な日々……」

「眞子、そろそろ行かないと遅刻になるよ?」

眞子の呟きは華麗にスルーして、急がなければならない事実だけ告げる。
すると眞子は、ハッとして駅に向かって歩き出したので俺も隣に並んで歩く。

「うん、同じ制服着て歩くのは、俺にとっても目標だったから叶って良かったよ」

そんな俺の言葉に、眞子は耳まで赤く染まりながら言った。

「イケメンのそのセリフは反則だよ!悠なんて知らない!」

そんな叫びとともに駆け出す眞子を、俺は余裕で追うのだった。
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