謎すぎる北田くんは幼馴染みを溺愛しています!
眞子の学校に着くと、とりあえず一旦別れて俺は職員室へ行った。
担任と顔を合わせるためだ。
職員室に入るのも久しぶりだ。
制服も初めてだし、ちょっと心はいつになく浮き足立っていると思う。
「失礼します」
「お、来たかい」
職員室に入ってきた俺をそう言って出迎えてくれたのはベテランと呼ばれるタイプの教師だった。
「担任の小坂忠幸だ。担当は世界史。よろしくなぁ、北田くん」
ニッコリと笑う先生は穏やかそうな人だった。
「今日からお世話になります、北田悠です。よろしくお願いします」
こうして俺の夢だった眞子との高校生活がスタートした。