謎すぎる北田くんは幼馴染みを溺愛しています!
その日は始業式と簡単なLHRのみで昼前には終わった。
「眞子、帰ろう?」
声をかけに行けば、眞子はクラスメイトの女子と話していた。
その子は俺を見るなりハッとして、キラキラの笑顔を向けてきた。
その顔に軽く嫌な感じを受けたが、俺はとにかく眞子と帰りたい。
寄り道をして、制服デートをしてみたかった。
子どもっぽいとは分かっているが、頑張ってきたアメリカの学生時代は勉強しかしてなかったのだ。
そこに来て、勉強を気にせず居られる学生生活だ。
大いに活用しなければならない。