謎すぎる北田くんは幼馴染みを溺愛しています!
もっと近くに。企てる天才
そうして、念願の制服デートが叶い満足しつつ帰宅の途に着く頃には夕日の差す時間になっていた。
眞子と手を繋いで歩く。
最初こそ嫌がったものの、俺が譲らないのを理解すると深いため息をついて諦めて歩いてくれた。
なんだかんだ、眞子は俺の事では折れてくれる。
しかし、そこに甘えたままではだめだ。
なにか、してやらなくてはと考えて俺は家庭教師を眞子の母に申し出ていたのだった。
それを隣で聞いた眞子は、その日一の大声で文句を言ったのだった。
「どんだけ天才と言われもてはやされてるか知ってるからこそ、アンタの家庭教師なんて絶対ヤダ!」
拒否姿勢の眞子も可愛いと、俺はどんな真子も好きだと再認識したのだった。