謎すぎる北田くんは幼馴染みを溺愛しています!

そうして決まった家庭教師の日は毎週金曜日。

夕方十七時からの一時間。
眞子は進学希望だと聞いているので、そこは入試に向けて真面目に分かりやすく。
眞子に合う参考書を探し、そこから噛み砕いて教えて行った。

ちょっとアメリカの大学院時代に後輩に説明していた頃を思い出した。

眞子も最初は嫌そうにしていたものの、始めて三回目になる五月にもなると学校の授業より分かりやすい説明にしっかりと内容を理解し問題が解けるようになってきた。

この間の小テストでも五十点満点で三十八点だった時の本人もおばさんも驚き喜んでいた。
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