雨滴亡き虚ろ
一章雨女




雨女。             

この言葉が、頭から離れない。

私、雨宮 萬里が学校の日に、

髪を結ばないで登校すると、


偶々、タイミング良く雨が降る。


それから、雨女と呼ばれるようになった。


だから、私は結びたくもない髪を、

仕方なく結んでいるので雨は降らない。

雨女と呼ばれるのは、

とても、嫌なのに勇気が出ず、

『やめて』と、言えない。


こんな生活は、もう嫌。





                      .
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop