天使の笑顔で【Remake】
偶然





次の日




『本当は…すごく……いの』



また薄暗い顔の子が出てくる



なんて言ってるか聞き取れない



そんな子を俺はまたそっと抱きしめた



『ねえ……ないで…』



また聞こえない



「…ないで!」




ん?



「寝ないでってば!」




俺はまたまもりの声でパッと目が覚める



「まもり!まーたお前かよ!
何しに来た?」


「何って毎日起こしてくれって言ったの涼君じゃん」



毎日?




そういえばそんなこと言った気がするな



リビングに行くと今日はチョコチップメロンパンがあったのでそれを頬張る



「ほら、行くよ」




まもりがまた俺を引っ張るように声をかける




ったく、俺は犬じゃねーんだぞ




はあ、くそだりーな




こういう時にまゆちゃんが居てくれればこのだるさは一気に解消されるはずだ



なんて思ってる時だった


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