天使の笑顔で【Remake】
「まゆはさ」
「ん?」
「死ぬの怖くないの?」
「なんで?」
まゆはキョトンとさせて首を傾げる
「だって、自分の体がどんどん悪くなっていってるんだよ?
それ、怖くないの?」
俺が聞くとまゆはゆっくりと頷いた
「怖いよ」
そういう時もまゆは少し笑顔だった
「でもね、そういうの考えたら考えた分だけ怖くなるんだよ
だから、私は何も考えないで後悔がないように生きてたいの」
「……そうなんだ」
「でも、一瞬そう考えると怖くなっちゃった
責任もってまたキスして」
「……ばか」
でも、俺も怖かったから
またキスをする